コラム

アレルギーの原因となるハウスダスト

アレルギーの原因となるハウスダスト

アレルギー検査を行うと検査用紙に「ダニ1」「ダニ2」「スギ」「ヒノキ」など、アレルギーの原因物質が挙げられており、その中に『ハウスダスト(「ハウスダスト(1)」「ハウスダスト(2)」)』という項目があります。
ハウスダスト(House dust)を訳すと“家のチリ”“家のほこり”となるので「ハウスダストって、簡単に言えば“家のほこり”の事でしょ」と思われる事でしょう。
確かにその通りなのですが「ほこりがアレルギーの原因になるんですか?」と聞かれれば、答えは「NO」です。ほこりの中の一部に含まれるアレルゲンに対して身体がアレルギー反応を示しているのが原因です。

家のほこりの中でもアレルギーの原因となるのは、たった数種類

免疫学的に言えば、家のほこり自体はアレルギー物質と認められていません。
少しややこしい話になりますが、アレルギーは“家のほこり”そのものではなく、ある種類のほこり(アレルギー物質)に対して引き起こされているのです。
家のほこりには、土、砂、繊維クズ、金属の粉、毛髪、頭のフケ、体の垢、食べカス、ペットの抜け毛、害虫のフン・死骸、ダニのフン・死骸、カビ、細菌、花粉、タバコ(葉のカス)、排気ガス(PM2.5)など――数えきれない程あります。

ペットがアレルギーの原因となる場合もある

ダニに対するアレルギー反応が陽性(+)だと、ハウスダストも陽性(+)となる確率がとても高いです。
一方、ダニに対するアレルギー反応が陰性(-)でもアレルギー反応が陽性(+)となる場合は、ハウスダスト・アレルギーの疑いがあります。
多くの場合、ペット(ネコやイヌ)のフケやゴキブリが原因になると考えられており、事前にアレルギー検査をしたり、ペットが出入りする部屋(ゴキブリが出てきそうなところ)を清潔にすることが望ましいです。

ハウスダストの対策は、清潔な環境を維持すること

ハウスダストによるアレルギーから身を守るためには、ほこりを溜めないことが大切です。
部屋の床面や棚はもちろん、廊下やトイレなども清潔な環境を維持することで、アレルギーの原因となる物質を極力減らしましょう。
特にダニやカビ、花粉対策は重要です。

アレルギーとの付き合い方を変えてみる

繊維クズや毛髪のような比較的大きなほこりは、目に見えるため掃除しやすいですが、ハウスダストの中でも極めて小さいものは空中を舞い続けており、完全に除去するのは困難です。
住まいや部屋のハウスダストは出来るだけ取り除きたいですが、忙しい日常生活の中で、掃除にかけられる時間は限られています。そのため、日々の掃除に加えて、アレルギー対策された生活用品を利用するのが効率的でオススメです。

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