今あなたが使用しているふとんの中にはいったい何匹のダニが潜んでいるのでしょうか?
多くの家庭内で最もダニに汚染されているのはふとんです。 ふとんはダニの繁殖に必要な温かな温度、高い湿度、餌、と3つの条件が揃い、ダニの培養機といっても過言ではないようです。 そして、ふとん綿などの詰め物には、生きているダニだけでなく多量の糞や死骸などのアレルギーの原因となるホコリが存在し、身近で大きな汚染源になっています。
新しいふとんは、人が使用を始めるとダニは増え始めます。 ふとんを人が使い始めることで、ダニの餌となるフケや垢がふとんに付着し、それらを餌にダニは繁殖していくようになるのです。
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ふとんの側生地は、 ダニにとって大きな隙間がたくさん。 |
縫い目の針穴もダニにとっては 自由に出入りが可能です。 |
ふとんの中でダニが繁殖すると、それに伴い糞や死骸などのホコリがふとんの中に溜まっていきます。 これらのホコリは、ダニより小さく軽いため、寝返りやふとんの上げ下ろしなどの日常の行為によって部屋の中にホコリとして舞い散ります。 居間などのホコリが落ち着いているときに比べ、睡眠中の枕もとに浮遊するダニ抗原量は、8~10倍も増加し、 ふとんの上げ下ろし時には約1,000倍にも増加することが、国立の研究所から報告されています。
一昔前は、ダニ対策といえばカーペットを剥すなどの床対策が主でした。 しかし、部屋の中に舞い上がるダニの糞などの小さなホコリは、床からよりもふとんからの影響が大きいことが明らかにされ、 最近ではふとんを主体とするダニ対策が家庭内でのダニ対策の中心になっています。 一日の1/3を過し、ふとんの上で呼吸をする私達にとって、ふとんのダニ対策はとても大切な対策です。