コラム

布団は洗濯機で丸洗いできる?自宅での正しい布団の洗い方を解説

毎日使う布団は、暮らしの中で必要不可欠なアイテムです。できる限り上手にケアをして、清潔な状態で長く使いたいものです。外側からはなんとなくキレイに見えていても、実は汚れが溜まっている布団。寝ている間にも、汗や皮脂、フケなどで汚れてしまい、それらをエサとして繁殖するカビやダニも多く潜んでいます。自宅での洗濯が難しいイメージのある布団ですが、種類によっては自宅の洗濯機での洗濯も可能です。定期的に布団を洗濯する重要性も合わせて、自宅での正しい布団の洗い方を解説します。

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1.布団は自宅の洗濯機で丸洗いできる?
洗濯可能かどうかのチェック方法と正しい洗い方とは

毎日家族みんなが使う、布団。「いつでも清潔に保ちたい!」、「たっぷり汗をかいたので丸洗いしたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。布団を消臭剤や天日干しで何となくケアしている方や、汚れや臭いが気になっている方は必見!この記事では、自宅での布団の洗い方を解説します。更に、アトピーや喘息、鼻炎などのアレルギー症状にお悩みの方は、カビやダニなどのアレルゲンの温床となりやすい布団本体を洗濯することで、症状が抑えられる可能性もあるので是非チェックしてください。更に、お使いの布団が自宅で洗濯可能かどうかのチェック方法と正しい洗い方も合わせて解説します。

2.自宅で布団を洗えるかチェックする方法

自宅でお使いの布団が洗えるかどうか、4つのポイントから判断してみましょう。

  • ●洗濯表示をチェック
  • ●布団の素材をチェック
  • ●布団の大きさをチェック
  • ●自宅の洗濯機で洗えるかチェック (洗濯容量について)

洗濯表示をチェック

まずは布団本体に取り付けてある、洗濯絵表示をチェックします。洗濯機マークや手洗いマークがついていれば、自宅で洗濯可能です。一方、水洗い不可のマークがついている場合は、自宅での洗濯はできません。ドライマーク表示の場合は、布団専門のクリーニング店に相談しましょう。無理に洗濯してしまうと、中綿が偏ったり、加工が取れたり、布団本体を傷めてしまう可能性があります。

布団の素材をチェック

ポリエステル・アクリルなどの化繊を使用した布団であれば、基本的に洗濯しても問題ありません。洗濯不可の素材は、ウレタン、羊毛100%の布団です。ウレタンは中身がスポンジ状で水はけが悪く、水を溜め込み乾きにくい性質のため、洗濯に不向きです。又、羊毛100%の布団は、繊維同士が絡み合い、水に濡れると縮みが発生してしまいます。やさしく手洗いするか、専門のクリーニング業者に依頼しましょう。羽毛布団は基本的に洗濯OKですが、カビが繁殖する原因になるので、しっかりと乾燥を行ってください。更にシルクなどの高級な素材を使用している場合も注意が必要です。洗濯可能な素材の布団でも、キルティング加工(中綿が偏らないように表と裏の生地を縫い合わせてある加工)がされていない場合は、洗濯時に中綿が偏り、部分的にふとんの厚みが変わってしまうため、布団を丸めて紐で縛ってから洗濯してください。

布団の大きさをチェック

自宅の洗濯機で布団を洗う場合は、洗いたい布団の大きさが洗濯機に入るサイズかどうかを確認しましょう。又、洗濯機の大きさや布団の重さによっても、洗える布団の許容範囲が変わってきます。実際に、洗濯機の7~8割くらいに布団が収まる程度がベストです。洗濯機に対して大き過ぎる布団を無理に洗うと、布団を傷めてしまい、洗濯機の故障にもつながります。

自宅の洗濯機で洗えるかチェック

洗濯したい布団の大きさの確認と合わせて、自宅の洗濯機のスペックも確認しましょう。布団洗濯の場合は洗浄力が強い縦型の洗濯機がベストです。ドラム式など、一部の洗濯機ではそもそも布団洗濯ができない場合があるので、取り扱い説明書や公式サイトでの記載内容を十分に確認してください。無理に布団を洗濯すると、洗濯機から異音がしたり、洗濯機故障の原因になります。お使いの洗濯機で洗えない場合は、家庭用洗濯機より容量の大きいコインランドリーや、布団専門のクリーニング業者を利用することをおすすめします。

洗濯容量5kg(1~2人暮らし用)で洗える布団

・シングルサイズの肌掛け布団…1枚

・シングルサイズの敷きパッド(薄手のもの)…1枚

洗濯容量7~8kg(ファミリーサイズ)で洗える布団

・シングルサイズの掛け布団…1枚
・セミダブルサイズの肌掛け布団…1枚
・セミダブルサイズの合い掛け布団…1枚

・セミダブルサイズの敷きパッド…1枚
・ダブルサイズの敷きパッド…1枚

3.自宅での布団の洗濯方法と干し方

自宅の洗濯機で布団洗いの準備・チェックができたら、実際に布団を洗濯してみましょう。洗濯後に使用する、物干し竿やベランダの手すりを軽くタオルなどで拭き、ホコリなどの汚れを落としておけば、布団を干す際に汚れる心配がありません。更に、布団を干す期間の天気を把握しておくことで、洗濯から布団干しの流れがよりスムーズになります。

布団を洗濯する方法

布団を自宅で洗濯する方法の流れとポイントをしっかりおさえながら、適切に作業しましょう。

  • ①布団をネットに入れる
  • ②洗濯機に洗剤を入れる
  • ③布団に合わせたコースで洗濯
  • ④しっかりと陰干しする

①布団をネットに入れる

まずは、布団が入るサイズの洗濯用ネットに布団を入れます。布団用の大きめサイズの洗濯ネットを用意してください。カーペット用でもOKです。洗濯しても布団が破れないように、ゆとりのあるサイズ感のものにしましょう。布団を4分の1くらいのサイズに軽く畳み、くるくる巻くとネットに入れやすいです。

②洗濯機に洗剤を入れる

布団を洗濯機に入れる前に、洗濯槽に水を張り、洗剤を溶かしておきましょう。(縦型式のみ)布団に洗剤を直接かけてしまうと、洗剤が全体に行き渡らず、一部分だけに偏ってしまうので注意してください。又、色落ちしてしまう可能性もあります。洗濯槽にある程度水を張り洗剤をよく溶かしておくと安心です。洗剤選びは、溶け残りが出る粉石けんタイプより、水に溶けやすい液体の中和洗剤を選びましょう。寝具専用の洗剤の使用もおすすめです。

〈注意〉
羽毛布団を洗濯する際は、アルカリ性洗剤の使用は必ず避けてください。油分を取り過ぎてしまい、乾かしたときに羽毛の特徴である「フワフワ感」が損なわれます。

③布団に合わせたコースで洗濯

洗剤が洗濯層全体に広がったら、洗濯機に布団を入れましょう。布団が浮かび上がらないよう、水分を布団全体に十分に行き渡らせてください。布団が浮き上がってしまうと、洗濯機のフタに引っかかり、故障する原因になります。本洗いの前に、少し洗濯機を回せば、布団の中まで水分を行き渡らせることができます。そのまま10分程放置し漬け置き状態にし、再びスイッチONで通常の洗濯を開始します。このひと手間で、汚れの落ち具合が断然違いますので、是非試してみてください。使用する洗濯コースは、「布団洗いコース」や「毛布洗いコース」を選びましょう。もし該当するコースがない場合は、「大物洗いコース」、「手洗いコース」などを選択してください。

〈通常コースのみしか選択できない場合〉
洗濯時間は6分程度、すすぎは2回、脱水は6分前後を目安にし、汚れ落ちを確認しながら洗濯してください。洗濯機から異音がしていないかなど、様子を見ながら作業しましょう。

④しっかりと陰干しする

洗い終わった布団は、干してしっかり乾燥させましょう。しっかり布団を乾かさず、生乾きの状態にしてしまうと、布団の中に湿気が残り、イヤな臭いや、ダニ・カビが繁殖する原因となります。布団を洗濯する際は、布団乾燥に時間がかかるので、数日晴れの日が続き、長時間しっかり干しておける様、雨の心配がない期間を選ぶことが重要です。


〈布団の干し方のポイント〉

●必ず陰干ししてください。影干しが難しい場合は、室内で陰干しか、上から布で覆って直射日光を避けるようにしてください。
●天日干しする際、物干し竿1本だと、水分の重みで布団の中材が両サイドに偏ってしまいます。ハンガーを何本か竿に掛けて、アーチ上に布団乾かしましょう。
●表面が乾いてきたら裏返し、布団両面をしっかり陰干ししてください。布団内の水分を乾燥させましょう。
●2本の竿にM字状になるように布団を掛けると、重みが分散され空気の通り道もでき、速く乾きます。

予洗いは必要?

予洗いを必ず行う必要はありませんが、布団の外側が汚れていたり、ペットの毛がついているなど、気になる部分がある場合は、予洗いを行ってから洗濯機での洗濯に移行すると良いでしょう。布団は大きいので、浴槽での予洗いがおすすめです。

〈浴槽での予洗い方法〉
①布団を4つ折りにして浴槽に入れ、シャワーをかけて表面のホコリや汚れを洗い流します。
②浴槽のフチに布団をいったん掛けておき、浴槽の中に半分ぐらいの水またはぬるま湯を溜めます。
③浴槽に洗剤を適量入れます。ムラになるのを防ぐため、水に溶かしてよく混ぜておきます。
④掛けている布団を浴槽に入れ、まんべんなく全体を軽く押し洗いします。
⑤布団全体を軽く押し洗いした後、水を入れ替え、布団押しながらすすぎ洗いします。
★だいたい2~3回真水で押し洗いをすれば、すすぎ完了です。

4.自宅で布団を洗えない場合の対処法

自宅での布団の洗濯方法を実践してみた結果、しっかり洗えたかどうかが心配、乾燥が不十分な気がする、乾燥も合わせると手間や時間がかなりかかるので続けられない…など、布団洗濯をあきらめてしまう方も多いのではないでしょうか。そんな方は、コインランドリーや、布団専門のクリーニング業者を使用することもひとつの手段となります。是非活用してみてください。

コインランドリーを利用する

コインランドリーの場合は、自宅での洗濯と違って、布団を持込む作業の手間はありますが、洗濯から乾燥までを数時間で完了させることができ、大変おすすめです。費用は約900~1400円程度かかってしまいますが、布団専用クリーニング業者に出す場合に比べると、リーズナブルに洗濯できることもメリットの1つです。コインランドリーは、高温の大きな乾燥器を設置している所が多いので、自宅での洗濯よりも、ダニやカビの繁殖をより抑制する効果も期待できます。ただし、真綿や羊毛など、洗濯ができない素材の布団、洗濯表示タグに洗濯禁止の記号がある布団は、コインランドリーでは洗濯できません。事前にしっかり確認しましょう。

▼布団をコインランドリーで洗う方法について詳しくはこちら▼

布団専門のクリーニング業者へ依頼する

布団専門のクリーニング業者に依頼するメリットは、自宅の洗濯機では落とすことのできない汚れを落とすことができ、乾燥もしっかりと行き渡るので、布団をよりふわふわで快適な状態にすることができます。専用の機械を使うので、ダニの死骸や、黄ばみなどの気になる汚れも落とせる可能性が非常に高く、無駄なく布団を清潔にすることができるでしょう。デメリットは、布団1枚あたり3,000円~6,000円程度の費用がかかってしまうことです。家族全員分ともなると、大きな金額になるので、夏冬の年2回のみ活用するなど、家庭で頻度を決めてクリーニングに出すと良いでしょう。

5.定期的な布団ケアの重要性を知ろう

目に見えない汚れがたくさん溜まっている布団。思っているよりも、布団を洗濯することは非常に重要です。布団には汗や皮脂、フケなどの汚れが知らず知らずのうちに溜まっています。更に、それらをエサとして繁殖するカビやダニも多く潜んでいます。
特に小さなお子様や肌が敏感な方が使用する布団は、アレルギー症状などを引き起こす原因につながるので、定期的なケアが必要です。

カビやダニ対策にとても重要

アレルギーの原因となる、ダニのフンや死骸。それらは布団を洗濯することで、ある程度まで取り除くことが可能です。布団に取り付けているシーツや布団カバーは、比較的洗濯が簡単に行えるので、定期的に洗濯してキレイにしましょう。更に、陰干し・乾燥機の使用で、より効果的なダニ対策ができます。ダニのフンや死骸は洗濯で取り除けますが、ダニそのものの生命力はとても強く、洗濯による丸洗いだけでは完全に駆除することができません。しかし、ダニは高温・乾燥に弱いので、陰干し・布団乾燥機による布団乾燥、仕上げのアイロンがけなどで、より多くのダニを死滅させる効果が期待できます。

どのくらいの頻度で洗濯をするべき?

布団は、基本的にシーツやカバーを取り付けて使用するので、表面の汚れのケアについては、布団本体を洗濯しなくても良い場合がほとんどです。シーツやカバーはこまめな洗濯が望ましいですが、布団自体の洗濯は頻繁でなくても問題ありません。季節の変わり目や、長期収納する前など、家庭ごとに時期を決めて洗濯すると良いでしょう。布団を頻繁に洗濯すると、傷みにより劣化を早めてしまう恐れがありますので、布団の状態をチェックしながらケアを続けましょう。5~10年程に渡り十分に使用した布団に関しては、買い替えを検討しましょう。

〈布団洗濯の頻度の目安〉
●衛生面を重視するのであれば、1年に1~2回程度
●機能・品質・耐久性を長持ちさせるなら、2〜3年に1回程度

定期的なケアはなかなか難しい…

これまで解説してきた布団の洗い方についてですが、自宅の洗濯機で洗う場合でも、コインランドリーや布団専門クリーニング業者を使用する場合でも、かなりの時間や手間、コストを要する作業になります。忙しい日常生活の中、なかなか負担が大きく手間もかかるので、布団の洗濯をあきらめてしまいたい方も多いのではないでしょうか?そんなお悩みを解決できる、こまめなケアが不要で、防ダニ仕様の「ダニゼロック」シリーズの布団をご紹介します。

頻繁な洗濯が必要ない!ダニの入らない布団について

ヤマセイの「ダニゼロック」シリーズは、ダニを洗い流すことを目的とした、頻繁なお洗濯が必要ない寝具シリーズです。高密度織物の効果により、ダニが生地の中にもぐる事ができないので、日ごろのお手入れは「こまめな洗濯」ではなく、粘着式ローラーで表面に付着したホコリ(ダニ)を取り除くだけで十分です。洗濯は汗や皮脂汚れが気になるときに行うだけで良いので、洗濯回数が格段に減ります。又、ヤマセイ布団専用のクリーニングサービスも利用できるので、クリーニング業者を探す手間もはぶけます。

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防ダニ布団 ダニゼロックの紹介